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エンジン自走式除雪機

HG-K7060

取扱説明書

エンジン自走式除雪機

HG-K7060

燃料 無鉛レギュラーガソリン
エンジンオイルは
入っていません。

★ご使用前に、必ず取扱説明書をお読みになり、内容を理解してからご使用ください。

はじめに

このたびはお買い上げいただき誠にありがとうございます。

安全に正しくお使いいただくために、ご使用前にこの取扱説明書を必ずお読みください。

誤った使い方をされますと重大な事故につながる恐れがあります。この取扱説明書を熟読しご理解してからご使用ください。また、各ページの警告・注意事項も飛ばさず、必ずお読みください。

安全上のご注意

※お使いになる人や他人への危害・財産への損害を未然に防ぐため、必ずお守りいただくことを説明しています。
●表示と意味をよく理解してから、本文をお読みください。
●お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見ることができる所に、必ず保管してください。
●すべて安全に関する内容です、必ずお守りください。

■表示内容を無視して、誤った使い方をしたときにおよぼす危害や損害の程度を次の表示で区分し、説明しています。

警 告

この表示の欄は、「死亡または重症を負う恐れがある」内容です。

注 意

この表示の欄は、「症、物的損害、故障が生じる恐れがある」内容です。

■お守りいただく内容の種類を次の絵表示で区分し、説明しています。

このような絵表示は、してはいけない「禁止」内容です。
このような絵表示は、必ず実行していただく「強制」内容です。

製品を長くご愛顧いただくために

取扱説明書に従った正しい取扱や定期点検、保守を行ってください。注意事項に従わず何らかの損害・故障が発生した場合、保証の対象外となりますのでご注意ください。

安全事項

誤った使い方をされますと重大な事故につながる恐れがあります。下記を熟読し理解したうえでご使用ください。また、各ページの警告・注意事項も飛ばさず、必ずお読みください。

除雪機に係る安全事項

警 告

• 本機は、除雪をする機械です。指定された用途以外には使用しないでください。
• 燃料の臭いがする場合、運転をしないでください。爆発の危険があります。
• エンジンの排気ガスには人体に有毒な成分が含まれています。特に一酸化炭素は無色無臭で非常に強い毒性があり、吸入すると死亡の恐れがあります。
• エンジンが熱いうちは、給油しないでください。
• 燃料が漏れたり、こぼれたままエンジンをかけないでください。
• 運転時、給油時、喫煙など火気を発生させないでください。
• 換気の悪い場所ではエンジンをかけないでください。
• 改造、分解は絶対に行わないでください。安全性・信頼性が低下したり故障の原因になります。また、弊社の保証サービスは一切受けられなくなります。
• 正しい操作を知らない人、子供、妊娠中の方には操作をさせないでください。
• 未成年者の単独使用は禁止です。監督下で作業してください。
• 成年者でも、操作の仕方がよく分からない場合は、独自の使用をしないでください。
• 運転中に回転部及び可動部に手足や衣類を絶対に近づけないでください。触れると巻き込まれ重大な事故の恐れがあります。
• 運転中は絶対にシュータやオーガハウジングを覗き込まないでください。
• 点火源となるような機器の近くに保管しないでください。燃料の蒸気へ引火する恐れがあります。
• 除雪クラッチレバー(デッドマンクラッチ機構)を紐などで固定しないでください。
• 周囲の動植物等に排気ガスが当たらないように注意をしてください。
• 給油時は、付近にタバコ等の火気が無いことを確認してください。燃料は非常に引火しやすく、気化した燃料は爆発の危険があります。
• 給油時、燃料タンクの給油限界位置を超えないようにしてください。温度上昇によって燃料が膨張し、漏れることがあります。
• 給油は、身体に帯電した静電気を除去してから行ってください。引火の恐れがあります。
• 給油中にこぼれた燃料はきれいに拭きとってください。燃料を拭いた布等は、火災を防ぐため適切に処分してください。
• 燃料を衣服にこぼした場合、直ちに衣服を着替えてください。衣服へ引火する危険があります。
• 燃料タンクキャップは確実に閉めてください。運転中にこぼれると火災の恐れがあります。
• 始動前点検を実施してください。
• 本機をご使用になる前に、エンジンの始動、停止の仕方を覚えてください。
• 可動部分の位置及び締付け状態、部品の破損、取付け状態、その他動作に影響を及ぼす全ての箇所に異常がないか確認してください。
• 運転前に燃料漏れがないか点検・確認してください。
• エンジンを始動する時は、周囲に人や動物がいないことを確認してください。
• クラッチレバーを握っていない時は、オーガが回転していないことを確認してください。
• エンジン回転中及び停止後しばらくの間はエンジンやマフラーなどが熱くなっています。触れるとやけどをすることがありますので注意してください。
• 使用中に異常音、異常振動があった時は、直ちに使用を中止し、点検、修理を行ってください。
• 回転しているオーガには絶対に触れないでください。負傷または死亡する恐れがあります。
• 点検整備は、エンジンが完全に停止し、冷えてから行ってください。エンジンが不意に始動したり、高温部に触れたりすると、思わぬ事故ややけどの恐れがあります。
• 破損した部品交換や修理は、取扱説明書の指示に従ってください。取扱説明書に指示がない場合は、お買い求めの販売店に修理を依頼してください。
• 修理の知識や技術のない方が修理しますと、十分な性能を発揮しないだけでなく、事故・怪我の原因になることがあります。
• 自動車で運搬する時は、燃料タンクの燃料を抜き、燃料コックを閉じてください。振動等により燃料が漏れることがあります。
• 長期保管する場合は、燃料タンクの燃料を抜取り、火気のないところに保管してください。
• 子供の手の届かない安全な場所に保管してください。
• ご使用前にこの説明書をお読みになり取扱の注意事項をよく理解したうえでご使用ください。

注 意

• 古い燃料は使用しないでください。
• 安全保護装置であるガード及びカバーを取外して運転をしないでください。
• 燃料は無鉛レギュラーガソリンを使用してください。
• 定期的にエンジンオイルを交換してください。
• 給油中、燃料タンク内に雪や水が入らないように注意してください。
• 使用中に異常音、異常振動があった時は、直ちに使用を中止し、点検、修理を行ってください。
• シートカバーなどは機械が十分冷めてからかけてください。
• 部品交換は、純正部品を使用してください。
• 定期点検整備を行ってください。

除雪機の作業に係る安全事項

警 告

• 身体の調子が悪い時や、判断力に影響するような酒類、薬物を服用しているときは、使用しないでください。
• 夜間、悪天候時、霧の発生時など、視界が良くないときは使用しないでください。
• 運転中に高圧コードや点火プラグキャップに触れないでください。感電する恐れがあります。
• ご使用時は、使用者から15m以内は危険です。人やペットが入らないようにしてください。
• 運転区域には、幼児を含む全ての人やペット等を入れないでください。
• 人にシュータやシュータデフレクタを向けないでください。また、除雪機の前方に立ち入らないでください。
• 足元が滑りやすい、転倒しやすい場所では使用しないでください。
• 砂利道は石が飛び出すなど危険です。除雪しないでください。
• 雪の中に石が混入していると遠くまで飛散し、人や物に当たる危険があるので十分注意してください。
• オーガーやシュータに顔や手足、衣服などを近づけないでください。
• 傾斜面を横切って除雪しないでください。
• 坂道での除雪や停車はしないでください。
• 燃料タンク内に燃料を入れたまま運搬、保管しないでください。
• 可動部分に絡まるような衣服、装飾品、タオルなどは着用しないでください。
• エンジンがかかっている状態で本機から離れないでください。
• 走るような操作はしないでください。
• 滑りやすい路面では、高速で除雪機を運転しないでください。
• 雪が降る前に運転区域内の木片、缶、ホース、線材、ロープ及びその他の異物等をすべて除去してください。
• ハンドルをしっかり握り、正しい姿勢で作業をしてください。
• 運転中は、排気ガスに十分注意してください。
• 建物、自動車及び破損の恐れがある建造物の周囲で除雪をするときは、排出された雪が当たらないようシュータの方向、シュータデフレクタの角度を調整して運転をしてください。
• 停止中でも、オーガに触れないでください。怪我をする恐れがあります。
• 適切な間隔で休憩をとってください。
• 万一に備え、救急箱、タオル、外部連絡用電話を用意してください。
• 本機から離れる時は、必ずエンジンを停止してください。
• 移動する時は、オーガの回転を止めてください。
• 危険を感じたり、予測される場合も、必ずエンジンをすぐに停止してください。
• 除雪部に異物が突き当たったり、巻きついた場合には、速やかにエンジンを停止し、回転部が完全に停止してから異物を除去し、除雪機が損傷していないかを調べてください。損傷があった場合には、完全に補修した後でなければ除雪機を再始動しないでください。
• オーガーハウジングやシュータなどに詰まった雪を取除く時は、エンジンを停止し、誤ってエンジンがかからないように処置したうえで、回転が完全に止まった後に、雪かき棒を使って取除いてください。
• 滑りにくい靴、手袋、保護メガネ、保護帽などの作業に適した服装を心掛けてください。
• 坂道の走行には注意してください。
• 後方へ走行する時は、足元及び背後の障害物に十分注意し、転倒したり障害物に挟まれないように運転してください。
• 除雪時は操作に集中し、特にバック時は、滑らないよう足元にご注意ください。
• 除雪機を一時的に中断するときや、移動・保管するときは、オーガ ハウジングを接地させてください。

主要諸元

モデル名 HG-K7060
除雪幅 600mm
除雪高 450mm
投雪方向 180°
投雪距離 最大12m
変速機 無段階変速
走行 自走式
エンジン型式 Loncin G210FS 寒冷地仕様
馬力 7HP
総排気量 212
エンジン出力 4.4kW
始動方法 リコイルスターター
シュータ操作 手動ハンドル(シュータ部)
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃費(1L当たり) 約60分
※エンジン単体無負荷状態
燃料タンク容量 2.5L
エンジンオイル SAE 5W-30
エンジンオイル容量 0.6L
駆動タイヤ チューブレスタイヤ 11×3.50-6
重量 55.5kg
サイズ(幅×奥行×高さ) 600×1430×1000mm

◎弊社は、顧客満足度100%を目指し、日々製品(部品やカラーも含め)の改良を行っています。
 そのため、予告なく仕様を変更する場合があります。
 また、取扱説明書に最新情報が反映されない場合があります。どうぞご理解・ご了承ください。

【最大除雪能力】

【最大投雪距離】

各部の名称

※写真はプロトタイプのため、本製品とは若干形状が異なります。

①シュータ回転ノブ

②上ハンドル

③エンジンオイルキャップ

④下ハンドル

⑤タイヤ

⑥ソリ

⑦シュータデフレクタ

⑧ラバーオーガ

⑨ブレード


①除雪クラッチレバー

②燃料給油キャップ

③シュータ補助ステー

④シュータデフレクタ角度調整レバー

⑤シュータ

⑥オーガハウジング

⑦燃料ON/OFFスイッチ

⑧緊急停止キー(セーフティーキー)

⑨リコイルスターター

⑩燃料ポンプ

⑪LEDヘッドライト

⑫走行ハンドル

梱包部品一覧

※写真はプロトタイプのため、本製品とは若干形状が異なります。

1. ユニットとすべてのアクセサリを慎重に箱から取出し、全てのユニット・アクセサリに不足・問題がないことを 確認してください。
2. 製品を注意深く点検し、輸送中の損傷がないことを確認してください。万が一損傷が見受けられた場合は、運送会社に1週間以内に連絡をしてください。
3. 梱包材を慎重に検査し、使用する前に廃棄しないでください。不足している場合は、お手数ですがハイガーまでご連絡ください。

警 告

不足しているものがある場合は、不足している部品を入手するまで使用しないでください。
A. 本体 B. シュータ
C. 緊急停止キー
(セーフティーキー)
D. 工具
E. プラグレンチ

※製造時期により仕様変更になる場合や部品が本体に取付済みの場合があります。

組立て

組立て

警 告

• 緊急停止キーを抜いてから、作業を行ってください。
• 組立て作業中には絶対にエンジンを始動させないでください。また周囲に子供や動物が近づかないよう配慮をお願いします。
• 組立後は、すべての部品が確実に取付けられていることを確認してください。

注 意

作業には工具を使用します。必ず用途やサイズの合ったものを使用し、自身や周囲の確認をしながら安全に作業を行ってください。

組立て

ハンドルの取付け

1

下ハンドルの左右に仮留めしているノブナット、ワッシャ、コの字ボルトを一旦取外します。

2

下ハンドルに上ハンドルを外側からかぶせ、取付穴を合わせ内側からボルトを挿込みます。

3

取付穴を合わせ外側からコの字ボルトを挿込みます。

4

ワッシャ、ノブナットを取付け仮留めし、反対側も同様に行います。

5

左右のノブナットを均等に締付けます。その際、ワッシャをハンドルパイプのカーブに合わせてから締付けます。

組立て

シュータの取付け

1

本体のシュータ補助ステー取付部に仮留めしているボルト、ワッシャ、ナットを一旦取外します。(13mmのスパナを使用)

2

シュータ補助ステーを本体の取付部に挿込み、取付穴を合わせます。

3

ボルト(13mm)にワッシャを通し、穴に挿込み、ナット(13mm)を取付け締付けます。

4

シュータがスムーズに動くか確認します。

組立て

ヘッドライトの取付け

1

ヘッドライトのステーに仮留めしているナット、ワッシャを13mmのスパナまたはメガネレンチで一旦取外します。

2

下ハンドル上部の取付穴にヘッドライトのボルトを通します。

3

下からワッシャ、ナットを取付け、13mmのスパナまたはメガネレンチで締付けます。

4

角度調整は、ヘッドライト背面の六角ボルトを付属の六角レンチで緩めて行います。調整が終わったらボルトを締付けます。

組立て

コードホルダーの取付け

1

走行・オーガクラッチワイヤコードをコードホルダーに挟み込みます。

2

完成です。

組立て

シュータデフレクタ

投雪角度を調整します。

1

シュータデフレクタの角度調整レバーを押しながらロックを解除し、角度を調整します。

注 意

シュータデフレクタの角度調整レバーを押さずに、無理やり角度を調整しないでください。ツメが折れて角度の調整ができなくなります。

組立て

シュータ回転ノブ

投雪方向を調整します。

1

シュータ回転ノブを回すことで、投雪方向を180°の範囲で調整することができます。

各部の取扱い

リコイルスターター

リコイルスターターでエンジンを始動します。

1

リコイルスターターを少し重くなるまでゆっくり引き、そこから真っすぐ引張ります。エンジンがかかるまで、数回繰り返します。

注 意

• リコイルスターターロープを最後まで引出さないでください。
• 一度に6回以上は引張らないでください。
• 引いたリコイルスターターは途中で放さずに、ゆっくり戻してください。
• 運転中はリコイルスターターハンドルに手を触れないでください。

各部の取扱い

スイッチ類

スイッチ類は、本体右側にまとめられています。

1

燃料ポンプ
燃料ポンプを2~3回軽く抵抗を感じる程度まで押すことで、燃料をキャブレターに行きわたらせます。(初回のみ)

注 意

押しすぎるとエンジンが始動しません。

2

緊急停止キー(セーフティーキー)挿入口
緊急時には「緊急停止キー(セーフティーキー)」を抜くことでエンジンを停止させることができます。
「緊急停止キー(セーフティーキー)」を運転者のベルトなどに紐で繋いでおくと、万が一の転倒などの際にキーが抜け、エンジンを停止させます。

3

チョークレバー
エンジン始動時は、チョークマークに合わせます。

4

燃料コック
コックを横にするとエンジンに燃料が供給されます。

各部の取扱い

走行ハンドル

前進走行させます。

1

走行ハンドルを前に押すことで前進走行し、放すと停止します。

各部の取扱い

除雪クラッチレバー

オーガを回転させる時に握ります。

レバーを握る  オーガが回転します。

レバーを放す  オーガが停止します。

警 告

除雪クラッチレバー(デッドマンクラッチ機構)を紐やクランプ等で固定することは絶対にお止めください。
重大な事故に繋がります。

各部の取扱い

ソリ

高さを調整することで路面状況にあった除雪ができます。

1

オーガーハウジングの下に枕木等を挿込み浮かせます。

2

ソリのボルトを緩め、雪や路面の状態に合わせて最適な高さに調整します。

オーガハウジング下端と路面の隙間
砂利などが多い路面 広くする
普通路 5mm程度
圧雪路 狭くする

注 意

オーガハウジング下端と路面の隙間を狭くし過ぎると、オーガの摩耗が早くなったり路面を傷付けたりすることがあります。
また、オーガの回転が路面に伝わり、除雪機が前に進むことがあります。

運転前の点検

運転前の点検

警 告

• エンジンが熱いうちは、給油しないでください。
• 燃料が漏れたり、こぼれたままエンジンをかけないでください。
• 運転時、給油時、喫煙など火気を発生させないでください。
• 燃料を補給する時は必ずエンジンを停止して、屋外の換気の良い場所で行ってください。
• 燃料をこぼさないように注意してください。燃料タンクの所定のレベルを超えて補給しないでください。
• 燃料がこぼれた場合は、直ちに拭取ってください。
• 燃料は、無鉛レギュラーガソリンを使用してください。ハイオクガソリンは使用しないでください。
• 燃料キャップは確実に締めてください。
• 長期保管する場合は、燃料タンクの燃料を抜取り、火気のない所に保管してください。
• 給油中、燃料タンク内に雪や水が入らないように注意してください。

運転前の点検

エンジンオイルの給油

工場出荷時、エンジンオイルは入っていません。
下記要領で給油してください。

1

エンジンオイルを準備します。

推奨オイル SAE 5W-30
オイル容量 0.6L

2

本体を水平な場所に移動させます。

3

オイル給油キャップを取外し、オイルゲージを布などで拭取ります。

4

エンジンオイルを給油します。

注 意

エンジンテストを行っているため、多少オイルが残っている場合があります。オイルゲージを確認しながら少しずつ給油してください。

5

オイル給油キャップを取付けて一旦締付けた後、再度取外します。

6

オイルがオイルゲージのオイル量範囲(中央)まであるか点検します。

7

確認後、オイル給油キャップを確実に閉めてください。

8

使用2回目以降、運転前に必ずエンジンオイル量や汚れを点検してください。

運転前の点検

燃料の給油

1

燃料を準備します。

使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク 2.5L

2

燃料給油キャップを開け、満タンレベルゲージを超えないように給油します。

運転前の点検

除雪クラッチレバーの点検

エンジン始動後、除雪クラッチレバーを操作し、「回転」「停止」するか点検します。

レバーを握る

オーガが回転します。
※レバーを握っても回転しない場合は、ワイヤの調整が必要です。(点検・整備の仕方「除雪クラッチワイヤの調整」参照)

レバーを放す

オーガが停止します。
※レバーを放しても停止しない場合は、ワイヤの調整が必要です。(点検・整備の仕方「除雪クラッチワイヤの調整」参照)

警 告

除雪クラッチレバー(デッドマンクラッチ機構)を紐やクランプ等で固定することは絶対にお止めください。
重大な事故に繋がります。

運転前の点検

ラバーオーガの点検

ラバーオーガやバッフルに凍結や曲がり・変形・欠け・摩耗がないかを点検します。

運転前の点検

走行ハンドルの点検

エンジン始動後、走行ハンドルを操作し、前進するか点検します。

ハンドルを押す

走行ハンドルを前に押しても前進走行しない場合は、ワイヤの調整が必要です。(点検・整備の仕方「走行ワイヤの調整・交換方法」参照)

ハンドルを放す

走行ハンドルを放しても停止しない場合は、ワイヤの調整が必要です。(点検・整備の仕方「走行ワイヤの調整・交換方法」参照)

運転前の点検

シュータの点検

1

シュータデフレクタの角度調整レバーを押しながらロックを解除し、角度を調整します。

2

シュータ回転バーのノブを回し、シュータがスムーズに動くか、不具合や破損がないか点検します。

運転前の点検

各部の緩みやガタツキの点検

各部の緩みやガタツキがないか点検します。
ボルト、ナット等の緩みであれば締付けます。
不具合の箇所が分からない場合は、お買い求めの販売店にご相談ください。

警 告

不具合があったまま使用しないでください。重大な事故に繋がります。

運転前の点検

各部の異音の点検

エンジン始動後、エンジン、その他の部位から異音がないか点検します。異常がある場合は、お買い求めの販売店にご相談ください。

警 告

異常がある状態で使用しないでください。重大な事故に繋がります。

運転前の点検

排気状態の点検

エンジン始動後、排気に異常がないか点検します。異常がある場合は、お買い求めの販売店にご相談ください。

警 告

異常を感じたまま使用しないでください。重大な事故に繋がります。

運転操作の仕方

運転操作の仕方

警 告

• 燃料の臭いがする場合、運転しないでください。爆発の危険があります。
• エンジンの排気ガスには人体に有毒な成分が含まれています。特に一酸化炭素は無色無臭で非常に強い毒性があり、吸入すると死亡の恐れがあります。
• 燃料が漏れたり、こぼれたままエンジンをかけないでください。
• 運転時、給油時は喫煙など火気を発生させないでください。
• 換気の悪い場所ではエンジンをかけないでください。
• エンジン回転中及び停止後しばらくの間はエンジンやマフラーなどが熱くなっています。触れるとやけどをすることがありますので注意してください。
• 運転中に回転部及び可動部に手足や衣類を絶対に近づけないでください。触れると巻込まれ重大な事故の恐れがあります。
• 周囲の動植物等にも排気ガスが当たらないように注意をしてください。

運転操作の仕方

エンジンのかけ方

1

緊急停止キー(セーフティーキー)を奥まで挿込みます。

注 意

緊急停止キー(セーフティーキー)は、奥まで確実に挿入してください。
確実に挿入されていないとエンジンは始動しません。
ワンポイント

緊急停止キー(セーフティーキー)の穴に紐を取付け、除雪作業の邪魔にならない長さでベルト等に結び付けます。万が一の転倒など際に、緊急停止キー(セーフティーキー)が抜け、エンジンを停止させます。

2

外気温が氷点下の場合、燃料ポンプを2~3回軽く抵抗を感じる程度まで押します。

注 意

押しすぎるとエンジンが始動しません。

3

燃料コックを「ON」にします。

4

チョークレバーをチョークマーク にします。

5

リコイルスターターを少し重くなるまでゆっくり引き、そこから真っすぐ引張ります。エンジンがかかるまで、数回繰り返します。

注 意

• リコイルスターターロープを最後まで引出さないでください。
• 一度に6回以上は引張らないでください。
• 引いたリコイルスターターは途中で放さずに、ゆっくり戻してください。
• 運転中はリコイルスターターハンドルに手を触れないでください。また、除雪クラッチレバーを握りながら引張らないでください。

6

エンジンがかかったら、チョークレバーをチョークマークに戻します。

7

リコイルスターターを引いた時に、そのままエンジンがかかった時も、チョークレバーをチョークマークに戻します。

注 意

エンジン始動後は、チョークレバーを必ずチョークマークに戻してください。

運転操作の仕方

エンジンの止め方

1

除雪クラッチレバーから手を放します。

2

緊急停止キー(セーフティーキー)を少し引くか、引抜きます。

3

燃料コックを「OFF」にします。

注 意

除雪機は、水平な場所に駐車してください。

運転操作の仕方

除雪作業の仕方

警 告

• シュータを人や自動車、建物に向けないでください。
• ラバーオーガに異物が巻付いた時は、エンジンをすぐに停止し、異物を取除いてください。
• 除雪機に破損がないが確認し、破損が確認された場合は完全に修理してからご使用ください。

適した雪質

本機のラバーオーガはゴム製のため、固まった雪や重たい雪の除雪には不向きです。また、湿った雪の場合は、シュータに雪が詰まりやすくなります。

新雪 締まった雪 固まった雪
重たい雪(湿った雪)
溶けかけの雪

1

シュータ回転バーのノブを回し、投雪方向を調整します。

注 意

シュータを180°以上回転させないでください。破損します。

2

シュータデフレクタの角度調整レバーを押しながらロックを解除し、角度を調整します。

3

緊急停止キー(セーフティーキー)が奥まで挿込まれていることを確認します。

4

除雪クラッチレバーをゆっくり握るとラバーオーガが回転します。そのまま走行ハンドルを前に押し出すと前進します。

警 告

除雪クラッチレバー(デッドマンクラッチ機構)を紐やクランプ等で固定することは絶対にお止めください。
重大な事故に繋がります。

ワンポイント
除雪作業は、普通に歩く速度より「ゆっくり」行うのがコツです。
走行速度が速すぎると、雪が詰まってしまい投雪できなくなることがあります。
①詰まりそうになったら一旦後進してから再度前進させます。これを繰り返すことで、詰まりを防ぐことができます。
②本機は水平に置いた時にラバーオーガが接地する構造になっています。1〜2cm程度前に傾け、路面にラバーオーガを押し当てながら除雪作業をします。

③雪幅を狭くすると、除雪しやすくなります。

運転操作の仕方

除雪作業の停止

1

運転操作の仕方「エンジンの止め方」の要領で停止をします。

2

作業終了後は、本体に付着した雪を取除き布で拭取ってください。

注 意

• 雪や水分が付着したままにすると、凍結やサビが発生し、故障の原因になります。
• 除雪作業終了後は、雨ざらしにせず、必ず屋内に保管してください。屋外に置くと、凍結や劣化によって故障したり、寿命が短くなったりする恐れがあります。

運転操作の仕方

シュータに雪が詰まった場合

警 告

• シュータに詰まった雪を除去する時は、エンジンを停止し、ラバーオーガの回転が止まってから雪かき棒で雪を取除いてください。
• エンジンが作動している時は、シュータに手を絶対に入れないでください。怪我をする恐れがあります。

1

エンジンを停止させ、ラバーオーガの回転が完全に停止したことを確認します。

2

シュータ内に詰まった雪を雪かき棒で取除きます。
※詰まったまま使用すると、ベルトが伸びたり切れたりする可能性があります。

運転操作の仕方

移動の仕方

1

除雪クラッチレバーから手を放します。

2

本体前側を少し浮かせぎみにし、走行ハンドルを前に押し込みます。

3

または走行ハンドルを押し込まずに、そのまま手押します。

点検・整備の仕方

点検・整備の仕方

いつまでも安全にお使いいただくために定期点検を行ってください。

除雪期前

▼シーズン前点検
・エンジンオイルの交換(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」
・点火プラグの点検(点検・整備の仕方「点火プラグの点検・整備」
・ベルトの点検(点検・整備の仕方「オーガベルトの交換」・点検・整備の仕方「走行ベルト・駆動ベルトの交換」

除雪期

▼初回20時間点検
・エンジンオイル交換(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」
▼運転前点検
・エンジンオイルの点検・補充(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」
・燃料の点検・補充(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」
・ラバーオーガ、バッフルの点検(運転前の点検「ラバーオーガの点検」
・除雪クラッチレバーの点検(運転前の点検「除雪クラッチレバーの点検」
・シュータの点検(運転前の点検「シュータの点検」
・各部の緩みやガタツキの点検(運転前の点検「各部の緩みやガタツキの点検」) 
・各部の異音の点検(運転前の点検「各部の異音の点検」) 
・排気状態の点検(運転前の点検「排気状態の点検」
・グリス・潤滑剤の塗布(運転前の点検・点検「グリス・潤滑油の塗布」・整備の仕方「グリス・潤滑油の塗布」

除雪期後

▼シーズン後点検
・燃料の抜取り(点検・整備の仕方「燃料の抜取り」
・バッフル点検・交換(点検・整備の仕方「バッフルの点検・交換」
・ラバーオーガの点検・交換(点検・整備の仕方「ラバーオーガの点検・交換」
・各部グリス・潤滑油の塗布(点検・整備の仕方「グリス・潤滑油の塗布」

点検時期の目安

対象部品 点検項目 運転前の点検 初回の1ヵ月後または20時間運転後 3ヵ月毎または50時間運転毎 6ヵ月毎または100時間運転毎 1年毎または300 時間運転毎
燃料 ガソリン量、漏れ
エンジンオイル オイル量
交換
点火プラグ 清掃
交換

警 告

• 安全を確保し作業を行ってください。
• 作業中にエンジンを始動するようなことは絶対にやめてください。また周囲に子供や動物が近づかないよう配慮をお願いします。
• エンジン回転中及び停止後しばらくの間はエンジンやマフラーなどが熱くなっています。触れるとやけどをすることがありますので注意してください。

注 意

• 作業には工具を使用することがあります。必ず用途やサイズの合ったものを使用し自身や周囲の確認をしながら安全に作業を行ってください。
• メンテナンス終了後は汚れが付着しない場所かカバーなどをかぶせて保管してください。

点検・整備の仕方

エンジンオイルの点検・交換

【エンジンオイルの交換】

初回20時間、以降50時間毎にエンジンが冷えた状態で行ってください。

■エンジンオイル交換の手順

1

廃油受けを準備し、車体を水平な場所に移動させます。廃油受けを本体下に置きます。

2

オイル給油キャップを緩めます。

3

オイル給油キャップの右下のドレンボルトを、10mmのラチェットレンチ等で反時計回りに回し緩めるとオイルが出てきます。

4

排出が終わりましたら、ドレンボルトを確実に締めます。

5

市販のオイルチェンジャーで抜くこともできます。
※操作方法は、オイルチェンジャーの取扱説明書に従ってください。

6

市販のオイルジョッキを用意します。

7

新しいエンジンオイルをレベルゲージの中央までゆっくり少しずつ入れます。

8

オイルが、オイルゲージのオイル量範囲(中央)まであるか点検します。

推奨オイル SAE 5W-30
オイル容量 0.6L

9

給油後は、オイル給油キャップを確実に閉めてください。

 

点検・整備の仕方

点火プラグの点検・整備

点火プラグを取外し、電極の点検・清掃を行います。
※エンジンが冷えている状態で行ってください。

■使用工具:プラグレンチ(付属)、ワイヤブラシ

■点検・清掃の仕方

1

緊急停止キー(セーフティーキー)を抜きます。

2

金属の点火プラグキャップを持って引抜きます。
※コードを持って引抜かないでください。

3

点火プラグをプラグレンチで取外します。(反時計回り)

4

点火プラグをワイヤブラシで清掃します。

交換時期 250時間運転毎
適応
点火プラグ
BPR7ES(NGK) 標準
BPR5ES(NGK) 寒冷地向け
BPR6ES(NGK) 寒冷地向け

5

プラグキャップに点火プラグを取付けます。

6

緊急停止キー(セーフティーキー)を挿込み、点火プラグ先端を金属部分に接触させ、リコイルスターターを引張ります。この時先端から火花が出れば正常です。

7

取外しと逆の手順で取付けます。

点検・整備の仕方

燃料の抜取り

1

燃料コックを「OFF」にします。

2

燃料タンクのキャップとストレーナ(こし網)を取外し、燃料を手動のポンプ等で抜きます。

3

燃料を受ける容器を用意します。

4

〇部分のボルトを緩めることで、キャブレターの燃料を抜くことができます。
10mmのスパナ又はレンチで緩めます。

5

燃料を抜き終わったら、緩めたボルトを必ずしっかり締めてください。

6

手順3〜5を行わずに、エンジンをかけ、燃料を使い切る方法もあります。その際は、燃料キャップを閉めてください。

点検・整備の仕方

除雪クラッチワイヤの調整

工具:8mmスパナ2本

1

除雪クラッチワイヤカバーを取外します。

2

8mmのスパナで長ナットを固定しながらナットを緩めます。

3

長ナットを矢印の方向に回すことで、ワイヤが張られていきます。
※長ナットを回しすぎると外れます。

調整は少しずつ

ワイヤの調整幅をいきなり最大にすると、ワイヤの切れの原因になります。調整を行う場合は、「少し調整し張りを確認」→「また調整し張りを確認」というように数度に渡り行うのがコツです。

4

ワイヤの張りが完了したら、ナットを締め、スパナで長ナットを固定しながらナットを締付けます。

点検・整備の仕方

ラバーオーガの点検・交換

ラバーオーガ部分に摩耗、破損や変形がないか確認し、破損が激しい場合は、交換をします。

■交換手順

1

オーガスタンドに、2枚のラバーオーガがヘックスローブボルト(星型)で取付けられています。
1枚のラバーオーガに6ヵ所あります。
※写真はプロトタイプのため、本製品とは若干形状が異なります。

2

オーガスタンドをクランプ等で挟み込みます。こうすることで、ラバーの反発によるボルトや取付穴の破損を防ぐことができます。

3

ラバーオーガを取付けているヘックスローブボルトを付属のヘックスローブレンチで反時計回りに回して取外します。

4

新しいラバーオーガをオーガスタンドにはめ、取付穴を合わせクランプ等で固定します。

5

ヘックスローブボルトを6ヵ所通し、ヘックスローブレンチで時計回りに回して均等にしっかり締付けます。クランプ等を取外して完了です。

点検・整備の仕方

バッフルの点検・交換

バッフルに摩耗、破損や変形がないか確認し、破損が激しい場合は、交換をします。

■交換手順

1

バッフルが取付けているボルトを13mmのスパナで固定しながら、10mmのスパナ又はレンチでナットを緩め、取外します。

2

取付けは取外しと逆の手順で行います。

点検・整備の仕方

各部の緩みやガタツキの点検

各部の緩みやガタツキがないか点検します。
ボルト、ナット等の緩みであれば、締付けます。
不具合の箇所が分からない場合は、お買い求めの販売店にご相談ください。

点検・整備の仕方

各部の異音の点検

始動後、エンジン、その他の部位から異音がないか点検します。異常がある場合は、お買い求めの販売店にご相談ください。

点検・整備の仕方

排気状態の点検

エンジン始動後、排気に異常がないか点検します。異常がある場合は、お買い求めの販売店にご相談ください。

警 告

異常がある状態で使用しないでください。重大な事故に繋がります。

点検・整備の仕方

グリス・潤滑油の塗布

本機の使用後は回転部分・擢動部を清掃し、グリス潤滑油を塗布します。
※グリスは市販のリチウムグリスをお使いください。

1

タイヤシャフト部に塗布します。

2

オーガーシャフト部に塗布します。

3

シュータ可動部に塗布します。

点検・整備の仕方

オーガベルトの交換

1

オーガハウジングカバーの3ヵ所のボルトを10mmのスパナ等で取外します。

2

テンションプーリーを固定しているナットを10mmのスパナ等で取外します。

3

プーリー(大)を固定しているボルトを13mmのスパナ等で取外します。この時、ラバーオーガを押さえながら行います。

4

プーリー(小)にかかっているベルトを取外します。

5

プーリー(大)を取外すとベルトが外れます。
※プーリー(大)を取外す際、キーブロックを紛失しないようご注意ください。

6

取付けは、プーリー(大)に新しいベルトをセットしプーリー(大)を取付け、13mmのスパナ等でボルトを締付けます。

7

プーリー(小)にベルトをセットします。

8

テンションプーリーを10mmのスパナ等でナットを締付けます。

9

オーガハウジングカバーを取付け、3ヵ所をボルトで固定します。

点検・整備の仕方

オーガワイヤの交換

1

オーガハウジングカバーの3ヵ所のボルトを取外し、テンションプーリーを取外します。※写真は見やすいようにベルトも取外しています。

2

テンションプーリーをスプリングから取外します。

3

ボルトを取外しワイヤ固定ステーを取外します。

4

ワイヤ固定ステーのプーリーからワイヤを取外します。

5

10mmのスパナでナットを緩めます。

6

ボディ横のワイヤ固定金具のボルトを取外します。

7

固定金具を広げ、ワイヤを取外します。

点検・整備の仕方

タイヤの点検・交換

目視にて破損や亀裂がないか確認します。
破損・亀裂が見つかった場合は、修理又は新品と交換してください。

■交換手順

1

固定ピンのロックを解除し引抜きます。

2

ワッシャを引抜きます。

3

キーブロックを取外します。向きを覚えておいてください。(写真2)

4

スナップリングを専用の工具で引抜きます。

5

タイヤを引抜きます。

6

取付けは、取外しと逆の手順で行います。

7

最後に固定ピンをロックします」。

点検・整備の仕方

走行ワイヤの調整・交換方法

走行ハンドルを押しても前進しなかったり、押さなくても前進してしまう場合は、走行ワイヤの調整が必要です。

■調整方法

1

上ハンドル左側のワイヤ固定部品のボルト、ナットを10mmのスパナで緩めます。

2

ワイヤを調整します。
■前進しない場合は、ワイヤを本体側に引張ります。

■ハンドルを押さずに前進する場合は、ワイヤをハンドル側に引張ります。

3

位置が確定したらワイヤ固定部品のボルト、ナットを10mmのスパナで締付けます。

4

ワイヤの張りが適正か実際に作動させて確認します。

注 意

• 本体を倒す際に、シュータなどを破損させないようご注意ください。
• 作業中に本体が倒れないよう工夫をお願いします。

■交換方法

1

ワイヤの調整方法と同様に上ハンドル左側のワイヤ固定部品のボルト、ナットを10mmのスパナで緩め取外します。

2

上ハンドルカバー裏側の金具に取付いているワイヤ先端のフックを取外します。

3

本体を慎重に倒し、底カバーの8ヵ所のボルトを10mmのスパナで取外します。

注 意

写真は見やすいように素手で作業を行っていますが、狭い部分に手を入れて作業するため、必ず手袋を着用してください。

4

本体に固定している走行ワイヤのダブルナットを10mmのスパナで緩めます。

5

走行ワイヤ先端のスプリングフックを取外します。

6

取外すコツとしては、まずスプリングフックを横にします。

7

次にスプリングフックを左に押し込むことでフックが外れます。

8

そのままワイヤを引抜くことで取出すことができます。

9

新しいワイヤの取付方法は、取外しと逆の手順で行います。

10

最後に、ワイヤの張りの調整を行います。

点検・整備の仕方

走行ベルト・駆動ベルトの交換

シーズン前に目視にて破損や亀裂がないか確認します。破損・亀裂が見つかった場合は、新品と交換してください。

交換方法は動画の「点検・整備」をご覧ください。

走行・駆動ベルト交換方法(車軸の外し方)https://youtu.be/Ula2ujbhyZc
走行・駆動ベルト交換方法(ベルトの外し方)https://youtu.be/qP5doGFQtpw
走行・駆動ベルト交換方法(ベルトの取付け方)https://youtu.be/q7Je_whr3YM
走行・駆動ベルト交換方法(車軸の組立)https://youtu.be/70wwO-_8mbM

長期間使用しない時

除雪機を長期に渡り使用しない時は、次のお手入れを行ってください。

1

保管する時は、平坦で堅い地面に水平に置いてください。

2

保管する時は、オーガハウジングを接地させてください。

3

燃料タンク、キャブレターの燃料を抜きます。(点検・整備の仕方「燃料の抜取り」参照)

4

エンジンをかけ、燃料切れで停止するまで回し、キャブレター内の燃料を使い切ります。

5

緊急停止キー(セーフティーキー)を抜いてください。

6

各部の汚れを落とし、水分が残らないよう、きれいに清掃します。

7

各部のボルト類の破損、腐食、緩みを点検します。

8

防錆、潤滑油を塗布します。

9

本体にカバーをかけ、湿気の少ない換気の良い場所に保管してください。

困ったときの対処法

取説動画もあわせてご覧ください。https://shop.haige.jp/product/hg-k7060/

●エンジン関連

症状 原因 対処
点火プラグに火花が出ていない 始動スイッチボタンの不良 交換
点火プラグ不良 交換(点検・整備の仕方「点火プラグの点検・整備」参照)
点火プラグ・キャップ接続不良 確実に接続
イグニッションコイルの不良 交換
オイルが少ない オイルを入れる(運転前の点検「エンジンオイルの給油」参照)
キャブレターに燃料が来ていない 燃料が入っていない 燃料を入れる(運転前の点検「燃料の給油」参照)
燃料コックが閉じている コックを開く
燃料ホースの詰まり、漏れ ホースの清掃、交換
燃料タンクの錆び又は、異物混入による詰まり 交換、フィルタ清掃
キャブレターに燃料は来ているが、エンジン内に燃料が来ていない キャブレター詰まり(ニードル・バルブ固着) キャブレター分解掃除
エンジンがかからない エンジンオイルの入れすぎ オイル交換(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」参照)
エンジンオイルにガソリンが混ざっている オイル交換(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」参照)
緊急停止キー(セーフティーキー)が奥まで入っていない 奥まで挿込む
白煙が出る エンジンオイルの入れすぎ オイルを抜く(点検・整備の仕方「エンジンオイルの点検・交換」参照)
エアフィルタの汚れ 交換、フィルタ清掃
キャブレターの調整不良 調整

●除雪作業関連

症状 原因 対処
シュータから雪が出ない シュータに雪が詰まっている 詰まった雪を取除く
雪質が重い 少しずつ除雪をする
雪を集められない オーガに雪が付着している 付着した雪を取除く
オーガが回転しない オーガベルトが切れている ベルトの交換(点検・整備の仕方「オーガベルトの交換」参照)
テンションプーリに付いているバネが外れている バネを取付ける(点検・整備の仕方「オーガワイヤの交換」参照)
雪の飛びが悪い エンジンの負荷が高い 手押し速度を下げる
除雪クラッチワイヤが緩んでいる 除雪クラッチワイヤの調整(点検・整備の仕方「除雪クラッチワイヤの調整」参照)

●走行関連

症状 原因 対処
上ハンドルを押しても走行しない 走行ワイヤの張りが緩い 走行ワイヤの張りを調整( 点検・整備の仕方「走行ワイヤの調整・交換方法」参照)
走行ベルトが切れている 走行ベルトの交換(点検・整備の仕方「走行ベルト・駆動ベルトの交換」参照)
上ハンドルを押さなくても走行する 走行ワイヤの張りがきつい 走行ワイヤの張りを調整(点検・整備の仕方「走行ワイヤの調整・交換方法」参照)

消耗品・部品一覧

商品名 商品コード
オーガワイヤ hg-k7060-p061n
走行ワイヤ hg-k7060-p062n
左ホイール
(チューブレスタイヤ)
hg-k7060-p105n
右ホイール
(チューブレスタイヤ)
hg-k7060-p092n
ホイール部品アッセンブリ hg-k7060-p089-091-169
オーガベルト 5PK-685 hg-k7060-p115n
駆動ベルト 4PK-810 hg-k7060-p041n
走行ベルト 4LXP-690 hg-k7060-p068n
ラバーオーガ hg-k7060-p137n
バッフル hg-k7060-p132n

使用することで消耗する部品または劣化する部品は全て保証適用外となります。
ゴムを使用する部品、皮を使用する部品、樹脂を使用する部品、スポンジ類、紙類、パッキン類、ギア・ベアリング等の干渉する部品、ボルト、ナット、ヒューズ、モーターブラシ、チェーン、バルブ内部の部品、バネ、潤滑油、燃料、作動油、刃または先端部品、シャーピン等の緩衝部品、ワイヤ、バッテリ、点火プラグ等

★上記消耗品・部品をご注文の場合は、下記各サイトよりご注文ください。

本店サイト▶
https://www.haigeshop.net/


楽天サイト▶

https://www.rakuten.co.jp/haige/


ヤフーサイト▶

https://store.shopping.yahoo.co.jp/haige/


※電話やFAXでのご注文は、誤発注・誤発送を回避するため、受付けておりません。
 ご迷惑・ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。

保証内容について

2023.8 現在

本規約は、ハイガー(以下「弊社」とする)を経由して販売させていただいた該当商品に関して保証する内容を明記したものです。
弊社商品には商品保証書等は同梱しておりません。お客様の購入履歴や保証情報は弊社にて管理・保管しておりますのでご安心ください。
返送いただく場合商品を再梱包していただく必要がございますので、梱包材はお捨てにならないようお願いいたします。


1.保証の期間

商品発送日(ご来店引取の場合ご来店日)から1年間といたします。業務用・営業用として使用される場合、保証期間は6ヵ月といたします。
保証期間を超過しているものについては、保証の対象外となり有償対応となります。
商品発送日より7日以内の初期不良にあたる場合、送料・手数料弊社負担にて対応いたします。


2.保証の適用

・お買い上げいただいた弊社商品を構成する各部品に、材料または製造上の不具合が発生した場合、本規約に従い無料で修理いたします。(以下、この無料修理を「保証修理」とする)往復送料や出張修理を行った場合の出張料は、お客様のご負担となります。
・保証修理は、部品の交換あるいは補修により行います。保証修理で取り外した部品は弊社の所有となります。
・本規約は、第一購入者のみに有効であり、譲渡することはできません。ご購入された年月日、販売店、商品、製造番号の特定ができない場合、保証が受けられない可能性があります。
・本規約の対象となる商品とは、日本国内で使用し故障した商品とします。日本国外に持ち出した時点で保証は無効となります。


3.保証適用外の事項

(1)純正部品あるいは弊社が使用を認めている部品・油脂類以外の使用により生じた不具合
(2)保守整備の不備、保管上の不備により生じた不具合
(3)一般と異なる使用場所や使用方法、また酷使により生じた不具合
(4)取扱説明書と異なる使用方法により生じた不具合
(5)示された出力や時間の限度を超える使用により生じた不具合
(6)弊社が認めていない改造をされたもの
(7)地震、台風、水害等の天災により生じたもの
(8)注意を怠った結果に起きたもの
(9)薬品、雨、雹、氷、石、塩分等による外から受ける要因によるもの
(10)使用で生じる消耗や時間の経過で変化する現象(退色、塗装割れ、傷、腐食、錆、樹脂部品の破損や劣化等)
(11)機能上影響のない感覚的な現象(音、振動、オイルのにじみ等)
(12)弊社または弊社が認めているサービス店以外にて修理をされた商品
(13)使用することで消耗する部品または劣化する部品(ゴムを使用する部品、皮を使用する部品、樹脂を使用する部品、スポンジ類、紙類、パッキン類、ギヤ・ベアリング等の干渉する部品、ボルト、ナット、ヒューズ、モーターブラシ、チェーン、バルブ内部の部品、バネ、潤滑油、燃料、作動油、刃または先端部品、クラッチ、シャーピン等の緩衝部品、ワイヤ、バッテリ、点火プラグ等)
(14)保証修理以外の、調整・清掃・点検・消耗部品交換作業等
(15)商品を使用できなかったことによる損失の補填(休業補償、商業損失の補償、盗難、紛失等)


4.別扱いの保証

部品メーカーが個別に保証している部品については部品メーカーの保証が適用されます。


5.保証修理の受け方

まずはお問い合わせフォームにて弊社へご連絡をください。
またはお近くの修理協力店へご連絡をしてください。
症状・使用状況を伺いし、お手続方法をご案内させていただきます。


6.注意事項

・動作点検を行ってから出荷しておりますので、燃料やオイル、水分が残っていたり、多少の傷や汚れ等が付いている場合があります。
・部品の在庫がない場合、お取り寄せにお時間をいただくことがあります。
・仕様変更などにより同時交換部品が発生する可能性があります。
・仕様変更などによりアッセンブリーでの供給しかできない場合があります。
・生産終了品につきましては、部品供給次第で修理不可能な場合があります。
・無在庫転売者(送り先が毎回違う購入者)の場合、転売者より購入した商品の場合、保証は無効となります。
また発覚次第転売者への措置を取らせていただきます。


■アフターサービスについて■

1.販売機種が対象となります。※弊社で商品をお買い上げの方に限らせていただいております。
2.生産終了品につきましては、部品供給次第で修理不可能な場合があります。
3.保証期間(1年間)を過ぎたものは、保証期間内におけるご使用回数に関係なく、すべて有償となります。
4.修理の際の往復の送料はすべてお客様ご負担となります。
5.修理協力店へご依頼の際は、直接修理協力店に修理代をお支払いください。

お客様ご相談窓口

故障部品をお客様で交換される場合

弊社にメールにてご連絡頂くかお近くの修理協力店にご連絡ください。
保証期間内は消耗品を除き、壊れた部品は弊社で保証致します。
その際に生じる往復の送料は全てお客様のご負担となります。

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弊社にご連絡ください。
保証期間内は消耗品を除き、壊れた部品は弊社で保証致します。
その際に生じる往復の送料、また修理工賃は全てお客様のご負担となります。


修理依頼されるときは、メールにて下記事項をご連絡ください。
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故障部品を修理協力店で修理する場合

お近くの修理協力店にご連絡ください。
保証期間内は消耗品を除き、壊れた部品は弊社で保証致します。
その際に生じる往復の送料、また修理工賃は全てお客様のご負担となります。
遠方の場合の出張修理や引取り修理は、別途料金が発生致します。
■保証適用について■
まず、ご購入された店舗にご連絡をしてください。
保証期間内は消耗品を除き、壊れた部品は弊社で保証致します。
その際に生じる往復の送料は全てお客様のご負担となります。
・本商品が対象となります。
※ただし、以下の場合は保証適用外となります。
・お客様のメンテナンス・確認不足等によるもの。
・人為的による破損等。
・運送会社など、第三者により生じた支障。
・弊社が故意・過失・他、正常のご使用に反して生じたと判断する全ての支障。

■初期不良について■
・初期不良期間は、ご使用回数に関係なく商品発送日より7日以内とさせていただきます。
・商品受領後、1週間以内にご連絡ください。
※無償修理又は無償交換のいずれかを弊社判断にて、ご対応させていただきます。
・修理協力店にご依頼の際は、修理工賃・部品代・送料は当社が負担させていただきます。

■消耗品について■
・消耗品につきましては、初期不良以外はすべて有償となります。

■保証期間について■
◎詳細は「保証内容について」ページをご確認ください。
・商品が出荷された日・お渡し(ご来店時)から1年間となります。業務用として使用される場合、保証期間は6ヶ月といたします。

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②商品名
③商品の型番
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